AI社員の費用は何で決まるか
構築費・月額・ツール代の中身

AI社員を検討するとき、まず気になるのは費用だと思います。ただ、同じ「AI社員」でも、見積もりに含まれるものは会社によって大きく違います。この記事では、当社が実際にお渡ししているものをもとに、費用の中身と比べ方を説明します。

結論:費用は「構築費」「月額の保守費」「AIツールの利用料」の3つ

AI社員の費用は、大きく3つに分かれます。最初に一度だけかかる構築費、稼働してから毎月かかる保守費、そしてAIツールやサーバーの利用料です。見積もりを比べるときは、合計の金額より先に、それぞれに何が含まれているかを確かめるのが大切です。

この記事では、当社(株式会社PathForge)がAI社員派遣で実際にお渡ししているものをもとに、3つの費用の中身と、金額が変わる理由を説明します。

初回のみ

構築費

  • 業務の棚卸し
  • 手順書と判断基準の作成
  • 実行環境の構築と試験運用
  • 設計書など文書6点

毎月

保守費

  • 稼働の見守り
  • 出力の改善(手順書に書き足す)
  • 業務追加の相談

使った分

AIツールの利用料

  • AIのサービス・サーバー
  • お客様の名義で契約
  • 利用量によって変わる
図:AI社員の費用は3つに分かれる。比べるときは金額より先に中身を確かめる

構築費に含まれるもの

構築費は、AI社員を御社の業務で動く状態にするまでの費用です。当社の場合、次の作業が含まれます。

  • 業務の棚卸し:どの業務をAI社員に任せ、どこから人が持つかを一緒に仕分けます。
  • 手順書と判断基準の作成:業務の手順と、迷ったときの判断の基準を言葉にして、AI社員に持たせます。
  • 実行環境の構築:AI社員が動く場所を用意し、必要なツールとつなぎます。
  • 試験運用:実際の資料で動かし、出力を見ながら手順を直します。
  • 文書のお渡し:設計書、指示文の一覧、業務フロー図、システム構成図、運用マニュアル、成果を確かめる指標表の6点です。

この中で時間がかかるのは、ツールの操作より業務の棚卸しと手順書づくりです。ここを省くと安くはなりますが、結局すべての出力を人が見直すことになり、任せきれない状態になりやすくなります。

月額の保守費に含まれるもの

保守費は、AI社員を使い続けるための費用です。当社の場合、次のことが含まれます。

  • 稼働の見守り:止まっていないか、出力がおかしくないかを確かめます。
  • 出力の改善:違っていた点を手順書に書き足し、同じ誤りが続かないようにします。
  • 業務追加の相談:次に任せたい業務の相談を受けます。

AI社員は、つくった時点が完成ではありません。使いながら手順書を育てることで、少しずつ自社の仕事に合っていきます。保守費は、その「育てる」ための費用です。

AIツールの利用料

AI社員が使うAIのサービスやサーバーには、別途、利用料がかかります。当社では、これらはお客様の名義でご契約いただく形にしています。利用料は使う量によって変わるため、ご提案のときに目安をお伝えします。お客様名義にしておくと、万一サービスを見直すときにも、アカウントとデータが御社の手元に残ります。

  1. 1任せる業務の数役割が多いほど手順書と試験運用が増える
  2. 2手順の複雑さ例外や判断の基準が細かいほど時間がかかる
  3. 3つなぐツールの数連携先が増えるほど作業が増える
  4. 4体数と実行環境何体にするか、同じ環境で動かせるか

見積もりの差は、この4つの違いから生まれます。

図:AI社員の金額が変わる4つの要素

金額が変わる4つの要素

同じ「AI社員」でも、見積もりの金額は会社によって変わります。変わる理由は、主に次の4つです。

  1. 任せる業務の数:1体に持たせる役割が多いほど、手順書と試験運用が増えます。
  2. 手順の複雑さ:例外が多い業務や、判断の基準が細かい業務ほど、手順書づくりに時間がかかります。
  3. つなぐツールの数:会計ソフト、チャット、表計算、予約システムなど、連携する先が増えるほど作業が増えます。
  4. 体数と実行環境:AI社員を何体にするか、同じ実行環境で動かせるかによって変わります。

月額だけの安いサービスと、何が違うのか

AIで業務を代行するサービスには、月額だけで始められるものもあります。多くは、用意された型に御社の業務を合わせる形です。型に合う業務なら、手軽に始められます。

一方、御社の手順や判断基準に合わせて設計する場合は、最初に構築の手間がかかります。その代わり、手順書と設計書が御社に残り、担当者が替わっても業務が止まりにくくなります。どちらが合うかは、任せたい業務が「どの会社でも同じ作業」か「自社のやり方がある作業」かで決まります。

人を1人採用する場合と比べるときの注意

AI社員の費用を、事務の社員を1人採用する費用と比べるご相談も多くいただきます。比べるときは、次の2点に気をつけてください。

  • 比べるのは、任せる業務の分だけ:AI社員は、社員1人の仕事をすべて置き換えるものではありません。任せられるのは、手順が決まっていてくり返す業務です。
  • 人の費用は給与だけではない:採用にかかる費用、社会保険料、仕事を教える時間、辞めたときの引き継ぎも含めて考えます。

見積もりで確かめたい5つのこと

  1. 構築費に、業務の棚卸しと手順書づくりが含まれているか
  2. AIツールの利用料は誰の名義で、どのくらいかかる見込みか
  3. 稼働後の手直しは、保守費の範囲に入っているか
  4. 契約を終えたとき、手順書や設計書は手元に残るか
  5. AI社員が止まったとき、誰がどう気づいて対応するか

当社の構築費・保守費の目安と、1体・2体・3体を入れた場合の初年度の目安は、サービス資料(無料)にまとめています。御社の業務でいくらかかるかは、30分の無料相談で、任せる業務を仕分けたうえでお伝えします。

よくある質問

構築費なしで、月額だけで始めることはできますか?

当社のAI社員派遣では、最初に構築費をいただいています。御社の業務に合わせて手順書と判断基準をつくる工程があるためです。月額だけで始められるサービスは、用意された型に業務を合わせる形が多く、型に合う業務なら選択肢になります。

あとから業務を追加すると、費用はどうなりますか?

次に任せたい業務の相談は保守の中でお受けします。新しい役割を持たせるための構築が必要な場合は、その分をお見積りします。同じ実行環境で動く範囲であれば、保守費は据え置きです。

補助金や助成金は使えますか?

制度ごとに対象と要件が異なるため、御社の状況に合わせて個別に確認します。AI活用の研修は、人材開発支援助成金の対象になる場合があります。制度の公募要領を確認したうえで、ご相談のときにお伝えします。

「どの業務を任せるか」から一緒に決めます

PathForgeのAI社員派遣は、業務の棚卸しから始めて、任せる業務を見極め、実際に動く状態まで構築します。サービス資料では、費用の目安と進め方をまとめています。

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先に「自社の何を任せられるか」を確かめたい方は、シミュレーターをお使いください。業種と業務を選ぶだけで、任せられる業務の候補と削減できる時間が1分で出ます。

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横山 尚武

執筆

横山 尚武株式会社PathForge 代表取締役 兼 COO

不動産営業、ベンチャー企業の事業営業部長を経て2020年に起業。自社の業務をAI社員で運用しながら、中小企業の業務整理とAI社員の企画・導入設計、導入後の運用支援を担当。

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